Black List

クク…、見ちまったな。
コイツを見たからにはテメェもブラックリスト逝きだぜ…ククク。
指定型学園生活バトン | main | Black List page002 : 神井上人
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【SS】影の夢 ~失った心~
まどろみの中、一人の少年と女性の姿が映る。

「ねぇママ。僕のお父さんってどんな人なの?」

少年は傍らを歩く母親に聞いた。
まだ子供は幼く、その無垢な瞳に母親は優しく微笑む。
「とっても優しい人よ」

清楚、という言葉も知らない少年だったが、彼から見ればその微笑みは聖母そのものだった。

「ママは、お父さんのことが好きなの?」

―――嘲う―――

「ええ、大好きよ」

はにかみながらも想いを伝う。
少年は何故か嬉しそうに母親の手を取った。

「そう…とっても優しい人よ。普段はとっても自分勝手で…、みんな気付かないかも知れないけど、ママはいっぱいそれをもらったの」

それを聞いて少年は、自分のことのように頬を赤くする。

―――無言―――

「あなたもとっても優しい子よ。だってお父さんの子なんだもの」

聖母はただ優しく笑う。
この世に生を受けて6年の少年は、まだ幼く心を持たない。
聖母は、子供に愛を与えたかった。

「イド…。人を好きになるのに理由は要らないの」

かつて彼女と、その愛する者がそうであったように。

「あなたにもいつか分かるわ。自分の意思で選んで決めた……―――」

だが、聖母は血に乱れた。

―――暗転―――

「ハァ…ハァ……」

血にまみれた手、髪、顔、服、足。
ばら撒かれた手、髪、顔、服、足……のようなもの。
原型を留めない奇怪。
飛び散る奇怪。
壁に張り付く奇怪。
うねる奇怪。
叫ぶことの出来ない奇怪。
全て元は一つの奇怪。
奇怪機械器械喜界気界キカイ。

「グ…カ、ハ……ハァ…」

世界が変わった。

「イ…ド……。ル、クス…ハァ……ゲハッ…ベール……」

嘔吐と共に自分の名を吐き出す。
犬歯が剥き出し、鼻腔には甘美な血の匂いが拡がっていた。

「―――――――ッ!!!?」

叫ぶ。
記憶。
世界は満ちていた。

しかし失った。

美しき夏の葉が紅に変わる頃。
彼の人生は終わった。

その心に想いを抱え、影は深い眠りについた。
抱きしめる聖母はいない。

―――紅葉夏美―――

…。

……。

………。

視界が暗転すると同時に意識が覚醒した。
驚くほど思考が冴え、鼓動が鳴り響く。

「……久々に観たな…」

彼の心が見せる夢は、その業を問う。
6年の生を終え、絶えず見続けることになった影の夢。

「………」

傍らで眠る少女に視線を向ける。

彼の行動には理由は存在しない。
全ては感情の赴くままに約束を果たす。

彼の耳に音は届かない。
全ての行動は彼の意思により判断される。

そっと起こさないように少女の髪をすくう。
その肢体は朝日を眩しく反射していた。

秋が終わり葉が落ちる。
紅の葉は地に還り、2回目の冬を迎える。

影は眠る……それでも運命の歯車は廻り続けるのだった。

―――to be continued―――
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| SS | 16:41 | トラックバック:0コメント:1
コメント
あとがき
最近、私のイド様が「卑猥」だの「邪悪」だの「外道」だの「下衆」だの、といった素晴らしい評価を頂いています。
なんか、こう…目尻に温かいモノが流れるようでして、なんて言ったらいいかって言うと……。

2番目のは訂正して!!
(※最後を訂正しない辺り最低です)

というわけで、なんかソレっぽいお話を書いてみました。
初期コンセプトからあったお話で、イド様が子供のころに覚醒するシーンを、彼自身が夢に見ているお話です。

いろいろ細かいところをお話していきたいのですが、私の文章能力とイド様の性格的に難しいですね(ハァ…)

ですがコレだけは言っておきたいことがあるんです。

ショタイド様ちょーかわいい
2006.12.08 Fri 16:54 | URL | ルクセンベールの中の人
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